た ゆ た う 。


山本朝海の揺蕩う日。 
by asami-yamamoto

ピカソとクレーの生きた時代

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Bunkamuraで、ピカソとクレーを見てきました。
期間の終了間際だったのでちょっと混んでたけど、
まあそこは根気よくいればじっくり見れるので良し。

言うまでもないけど、ピカソは本当に素晴らしい。
時を超えて絵が放つ、もの凄い量のエネルギー。
わたしはピカソの絵はとてもリズミカルだと思っている。
ピカソのキュビズムからは、ぴんと張ったリズムが見える。
「ひじかけ椅子に座る女」という絵が、なんかもう鳴っていた。
いつだってピカソの絵は、壁から飛び出しそうである。


ハイム・スーチンという人の絵があった。
死んだ動物をモチーフに、何枚もの絵を描いていたそうだ。
「キジのある静物」という絵。
「キジ」なのに「静物」だった。
「いる」じゃなくて「ある」だった。
キジは絵の中で、確かに死んでいた。
全然好きじゃなかったけど、ひどく印象に残った。
キジのむこうにくっきりと、ハイム・スーチンの姿が見えた。


クレーは素直に大好きな画家なので、とても楽しみだった。
チケットにも印刷されていた「リズミカルな森のラクダ」
最近わたしはちょうどラクダの詞を書いていたので、ちょっと嬉しくなる。
クレーの絵は、本当に色が素晴らしいのだ。
とてもナチュラルなんだけど、その奥にとてつもない深さがある。
色彩を研究しつくしたからこそ、ここまで皆に伝わる色を生み出せたのだろうなぁ。
クレーを見るたびに思う。わたしは人間で、色が見えて本当に良かった。

終わりのほうに、「婦人と流行」というクレーにしてはとても大きな絵があって、
その淡くあたたかいオレンジ色が、ひどく美しくて泣きそうになった。
ナチスによる強い迫害を受けながら、それでもこの色を塗ったこと。
どんな場所にいても、どんなことがあっても。
変わらないでいられるのだ。ひとの心っていうのは。


クレーは、まだまだ見てみたい絵がたっくさんある。
だって、ポストカードとか作品集とか、
実物と見比べると全然色が違うんだもん。
印刷技術なんて、いくら進んだって届かない。芸術には届かない。

「宝物」という絵がとてもかわいらしくて、でもどこかシリアスで印象に残った。
あったかくて美しくて色とりどりで、だけどそれだけじゃない。
でもきっと、宝物があれば大丈夫だ。

そんなことを思いました。
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by asami-yamamoto | 2009-03-24 01:35
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